エステサロン集客では、それぞれの集客方法のメリットやデメリットを理解して活用する必要があります。効果的な集客が、エステサロンの売上アップに繋がるといっても過言ではありません。
本記事では、エステサロンの集客を成功させるコツや、効果的な集客方法9選、またそれぞれの集客アイデアのメリットとデメリットも合わせてご紹介していきます。
個人や自宅でエステサロンを運営しているオーナーの方で、すぐ実践できる集客方法によって売上アップしたい方は、最後までご覧ください。
エステサロンの集客を成功させるコツ

エステサロンの集客を成功させるコツは下記の3つです。これらの本質的な部分ができていないと、集客で苦戦します。ひとつずつ詳しく解説していきます。
- コンセプトを言語化する
- ターゲットを設定する
- フロントメニューを設定する
- 広告の集客単価を設定する
コンセプトを言語化する
店舗の強みやコンセプトは「お客様に提供できる価値」を明確にする必要があります。
近隣店舗や同業他社の情報をリサーチし、自身のサロンの差別化ポイントを明確化、さらにお客様に魅力が十分伝わるように言語化をしましょう。
また、一般的には嬉しい価値であっても、自身のサロンのお客様が魅力を感じなければ集客アップには繋がりません。差別化ポイントを闇雲に決めるのではなく、他社の情報をリサーチし必要な要素を真似するモデリングから始めましょう。
ターゲットを設定する
自身のサロンが提供する価値を求めるのは、どんな人なのか明確にしましょう。重要なのは、すでに来てくださっている既存顧客の共通点を踏まえたターゲット設定です。
既存顧客の共通点を無視したターゲット設定をしてしまうと、自身がターゲットと思っている層と実際にサロンを求めてくださる層にずれが生じ、効果的な集客ができません。
また、お客様が期待する価値とのギャップによって、クレームや顧客離れに繋がる可能性があります。大手であれば、ターゲットを幅広く設定しても成功するかもしれません。
しかし、個人や自宅で運営しているのであれば、自身のサロンの価値にピンポイントで魅力を感じてくださる方と出会えるのが集客成功のカギといえます。
広告の集客単価を設定する
1人のお客様を集客するのに、いくらまでなら支払えるかという「集客単価」の設定が重要です。
例えば、リピート率が高いエステサロンの場合、広告費を差し引くと初回利益はわずかですが、2回目以降リピートしていくことも計算に入れて広告費を捻出できます。そのため、平均客単価が7,000円のリピート率が高いサロンは、集客単価5,000円の広告費も支払えるといえるでしょう。
また、SNS投稿なら「無料」と思っている方は危険です。サロンオーナーやスタッフの大切な時間を使って投稿を作っているため、目に見えない大きな費用がかかっているのを理解しましょう。
月200時間で100万円の売上がある、個人・自宅サロンオーナーであれば時給は5000円で、インスタ投稿に1時間かかっていれば5,000円の費用がかかっています。こういった感覚を持ちながら集客しないと、生産性がどんどん下がり疲弊してしまいかねません。
エステサロンの効果的な集客方法8選

エステサロンの効果的な集客方法は下記の9つです。それぞれのメリットやデメリットを踏まえながら、ひとつずつ詳しく解説していきます。
- ホームページ
- ブログ
- ポータルサイト
- SNS(インスタグラム)
- インフルエンサー
- Googleマップ
- インターネット広告
- チラシ
- 口コミ・紹介
ホームページ
個人エステサロンの集客方法で、最もサロンの魅力や価値を伝えられるのはホームページです。ホームページがおすすめの理由は、主に下記の2つです。
- 他社との差別化ができる
- あらゆる媒体と連携できる
まず、ホームページは写真や文章、サイトのデザインなどから、自身のサロンの強みやコンセプトを思う存分に伝えられ他社との差別化ができます。
施術風景や実際に来店したお客様の口コミや施術事例を掲載することで、潜在顧客のモチベーションを引き上げ新規集客アップが期待できます。
次に、最近では個人エステサロンの集客方法としてSNSやWEB広告の利用が一般的となっていますが、ホームページはあらゆる媒体との連携が可能です。
ホームページと、インスタグラムやリスティング広告を連携させて適切に運用すると、自身のエステサロンと相性の良いお客様と出会える可能性が広がります。
自分でホームページを作れるツールもありますが、機能性やデザイン性のあるホームページを作るためには、かなりの時間と労力がかかります。またそういったサイトは、SEO(検索順位)にもあまり強くありません。
そのため、本気でエステサロン集客するのであれば、集客に特化したホームページ制作会社に依頼するほうが結果的にコスパもよく売上アップが見込めるでしょう。
ブログ
個人エステサロンの集客方法でブログを活用するには、自身のサロンホームページ内にブログを搭載して記事を書くのがおすすめです。
アメブロやはてなブログ、ポータルサイト内のブログなど、ブログを書ける場所はさまざまありますが、基本的にポータルサイトを利用している読者にしか届かないデメリットがあります。
すると、自身のサロンのお客様になり得るユーザーに向けて、広範囲に訴求するのが難しくなり集客サイトとしては不十分です。
ホームページ内にブログを搭載して記事を書くと、インターネット検索からブログを閲覧し、さらに自身のサロンのホームページを見てもらえる可能性が広がるため、ぜひ活用したい集客方法です。
ブログはSNSとは違って文字制限などがないため、インスタグラムやFacebookなどでは伝わり切らないサロンの雰囲気や魅力を伝えましょう。
ポータルサイト
ポータルサイトの利用は、新規集客方法として効果が期待できますが、他社に見込み客を奪われたり広告掲載費用がかかるなどの留意点があります。
- ホットペッパービューティー
- EPARK
- 楽天ビューティー
- ミニモ
ポータルサイトを利用するユーザーは、すでにエステサロンの利用を考えており、その場で予約が入る可能性が高いです。また、地域や条件を設定して検索されるため、ユーザーにとっては希望に沿うお店と出会える特徴があります。
一方で、限られたサイトスペースの中で他社との差別化をしなくてはならなく、十分に自身のサロンのコンセプトや強みを伝えきれず、思うように予約が入らないケースが考えられます。
ポータルサイトは、メリットとデメリットを理解して上手に活用しましょう。
SNS(インスタグラム)
個人エステサロンであれば、インスタグラムやTikTokの活用がおすすめです。
インスタグラムは、写真や動画でサロンの雰囲気や施術事例などを伝えられるため、視覚的に分かりやすくエステサロンの集客方法として最適です。
また、ここ最近TikTokは40代以降の大人世代の利用が中心となってきています。ショート動画をスマホで撮影すれば、手間がかからず簡単に投稿できるので、今後集客アイデアとしてTikTokを利用するサロンの増加が予想されます。
インスタグラム集客が飽和化し、他社がTikTok集客に力を入れ始める前に参入しておきましょう。
特に、自宅エステサロンの場合は、中の様子が分からず不安に思うお客様もいるため、写真や動画で伝えられると安心感を与えられます。
SNSは手軽に始められるからこそ、ライバルが多く上手に活用しないと「フォロワーが増えない」「同業者ばかりにフォローされて来店に繋がらない」という悩みが出てくる可能性があります。
そのため、ホームページやいくつかのSNSと連携させると、よりユーザーのモチベーションを上げたり他社との差別化ができ集客アップが期待できるのです。
インフルエンサー
美容関係で人気のインフルエンサーにサロンに来店してもらい、施術を受けた感想を投稿してもらうのもエステサロンの集客方法として有効です。
実際に施術を受けた口コミは信頼性も高く、ユーザーがいつも投稿を見ているインフルエンサーのおすすめとなると関心度もアップします。
依頼するのであれば、フォロワー1万人~10万人程度のマイクロインフルエンサーがおすすめです。
マイクロインフルエンサーであれば、濃いファンが多い傾向が高く美容好きのフォロワーに幅広く拡散してもらえるのはもちろん、自身のエステサロンと相性の良いお客様と出会える可能性が高くなります。
どのインフルエンサーに依頼するかが重要ですので、ターゲットや地域などが一致する人が見つかれば集客方法の1つとして検討しましょう。
Googleマップ
Googleマップの活用は、MEO対策(キーワード検索による上位表示対策)も大切ですが、属人性の高い個人エステサロンほど高評価の口コミ獲得に力を入れましょう。
新しいサロンを探すときに、多くのユーザーが自宅や職場から30分圏内で探すため距離感の分かるGoogleマップはとても便利なツールです。
しかし、Googleマップの活用をMEO対策だけに頼ってしまうと、アルゴリズムによる順位変動に左右されるため、労力や費用が集客効果に見合いません。
対して、高評価の口コミを多数獲得すると、ユーザーのモチベーションを上げ信憑性の高い情報として新規集客アップやリピーターの増加に貢献してくれます。
SNSやホームページなどで、自身のサロンのコンセプトや魅力を伝えても、口コミ対策が不十分だとユーザーは離脱してしまいます。
競合サロンの口コミを参考にしながら、個人エステサロンであれば30件以上の口コミ獲得を目標に対策しましょう。
インターネット広告
エステサロンにおすすめのインターネット広告は、下記の2つです。
- リスティング広告
- Facebook・インスタグラム広告
ひとつずつ詳しく解説していきます。
リスティング広告
リスティング広告とは、GoogleやYahoo!で検索すると出てくる「広告」とついた、検索結果の一番上に表示されるサイトを指します。検索結果に連動して表示され、費用を支払うと利用可能です。
「エリア名+エステサロン」「エリア名+メニュー内容」などのキーワードで、インターネット検索するユーザーに訴求できます。
クリックされるごとに費用が発生しますが、目的意識のある「今すぐ客」を集客できる可能性が高いです。
Facebook・インスタグラム広告
Facebook・インスタグラム広告とは、Facebookやインスタグラム上のストーリーやフィード投稿に掲載される広告を指します。広告を出す目的やターゲット、予算や掲載期間などを設定して、多くのユーザーへ広告を打ち出せます。
リスティング広告のように、目的意識のある顕在化したユーザーだけでなく、きっかけ提供が必要な潜在的なユーザーに対しても広く訴求可能です。
Facebook・インスタグラム広告から、ホームページやLP(ランニングページ)へ遷移させうまく活用しましょう。
チラシ
チラシを利用した新規集客は、各家庭のポストへ投函するポスティングや駅前などでのチラシ配り、サロン周辺のお店や会社へ出向いてチラシを置かせてもらう方法などがあります。
地域密着型のポスティングは、昔から根強い集客手段の1つと言え、サロン周辺に住んでいたり勤務している方を集客したい個人エステサロンは特に有効な施策です。
また、自宅エステサロンオーナーであれば、チラシをまくと「近所にこんなサロンがあったのか」と、知ってもらうきっかけとなり実際に来店する可能性が高くなります。
しかし、チラシだけでお客様のモチベーションを引き上げるには、チラシそのもののクオリティが求められるため専門の会社に依頼するのがおすすめです。
エステサロンの集客で注意すべきこと
口コミ・紹介に頼りすぎない
来店してくださったお客様が満足してくださると「良いものは人に紹介したい」という心理が働いて、口コミや紹介によって新規集客の手助けをしてくださいます。
実際に来店して施術を受けたお客様からの口コミは、新規顧客のモチベーションを引き上げてくれるため強い集客方法です。また、知っている人からの紹介であればサロンへの信頼度も高くなります。
一方で、自身のエステサロンが大きくなり、人を雇ったり事業を広げていくとなると、スタッフによってばらつきが出るため、全員が同じように口コミや紹介を獲得できないケースがあります。
1人で運営する場合はあまり問題にならないかもしれませんが、あくまで基軸となる集客方法を確立した上で、プラスアルファと捉えるのがおすすめです。
まとめ:エステサロンの効果的な集客方法
今回は、エステサロンの効果的な集客方法9選について解説してきました。
上記がエステサロンの効果的な集客方法9選でした。自身のサロンのターゲットに合わせて集客方法を工夫すると集客アップ、さらに売上アップに繋がります。
ぜひこの機会に、自身のサロンの集客方法について見直してみてください。